いつも主宰の妊活講座では、「魚を積極的に食べましょう」とお伝えをしています。
なぜなら、魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸は炎症などを抑えてくれるため、妊娠しやすい体づくりに欠かせないからです。
さらに妊娠中では、このオメガ3脂肪酸は胎児の神経を作るのに必要になります。
なので、妊活中から魚料理のレパートリー(買って食べるのでも、もちろんOK)を増やしておいて欲しいと思っています。
魚を食べないと、子どもが砂糖や油の依存症になりやすい？
この夏、広島大学の研究グループらの報告で、妊娠中に母親が食べたものが子どもの成長に影響することが明らかになりました。
油(脂質)には種類があります。
例えば植物性の油に多く含まれるのが、オメガ6脂肪酸。魚の脂に多く含まれるのが、オメガ3脂肪酸です。
現代人は、オメガ6脂肪酸を豊富に含む植物油を口にする機会が増え、一方でオメガ3脂肪酸を豊富に含む魚などの摂取は減っています。
つまり現代では、高オメガ6/低オメガ3化が進んでいる状況。
そして今回、マウスの実験ですが、妊娠中にこの「高オメガ6/低オメガ3」というバランスの悪い食べ方をしていると、胎児の脳の神経細胞に変化が出たということです。
具体的には、産まれた子どもが砂糖や油をより好んで食べる(高カロリーのエサを好む)傾向に。食べる量も増えることから、太りやすくなったそう。
また、依存症などに関わることで知られるドパミン神経細胞という細胞が子の脳で過剰に作られていることも分かり、これにより子が砂糖や油をより求めるようになったと考えられています。
肥満人口は、世界中で増えています。
研究グループは、植物油を減らすだけでなく、魚を食べる量を増やすことが重要だとしています。
魚料理が苦手なら、缶詰を利用して
でも、魚を料理するのは苦手という方はたくさんいらっしゃいます。
そんな方は、ぜひ魚の缶詰も利用してみて！
生の魚と缶詰の魚、栄養価はほとんど変わりません。しかも、缶詰なら骨まで食べられるので、生魚と比べるとカルシウムは何倍もとれます。
※詳しくは【妊活のコツ】サバの缶詰でも栄養とれるんですか？をご覧ください。
おすすめ魚缶レシピ”サバ缶のミートソースパスタ”
私の魚の缶詰のヘビロテメニューがこちら。
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サバ缶(水煮)は、ほぐすとお肉のひき肉のように調理できます。
なのでミートソースとよく合うんですよ。
ぜひ作ってみてくださいね。
参考)
・妊娠中に母親が食べる油(脂質)の種類が子の食嗜好に影響することをマウスで発見～新たな肥満予防法の開発に期待～(広島大学)
・妊娠中の母親の食べ物が子どもの成長に影響 広島大学の研究で