新型出生前診断が近年注目を集めていますが、私の妊娠時(2013年)は、新型出生前診断が行われていない時代でした。
心配性な私は、新型出生前診断の代わりとして、東大病院の周産期遺伝外来で”初期胎児超音波検査”を受けました。
初期胎児超音波検査というのは、妊娠11週~13週に胎児超音波の専門医が専門外来で行う検査のことです。
赤ちゃんの見た目・ダウン症の可能性も含め、赤ちゃんに生まれつきの異常があるかどうかがわかります。
ただしこの検査でわかる異常は限られているので、生まれてくるまで確定ができないことも。
私は主人とふたりで行き、何か問題があったらどうしようと心配で心臓がバクバク。。。
主人は「大丈夫だよ」と正反対。
通常どんな検査でも、医師は真剣なので無言で検査をしますが、私はその無言が恐怖です。
乳がんを経験していることもあり、「何か異常を発見したのかな?」「なんでそんなに黙ってるの!? 何かあるの?」とか超ネガティブ人間なのです。
もちろん検査は無言で進められました。
そして、ときどき、「ここ、手の指が5本写っていますね。ちゃんと5本ありますね」とか「足の指も5本見えますね」、「心臓も4つの部屋に分かれています。問題ありません」と優しく医師が話かけてくれるのですが、私は「ああよかった!」と一瞬思うものの、「で、他は大丈夫かしら?」とすぐ次が心配に。
本当に自分でも嫌になる性格です。。。
一方、主人は「ほんとだ!指が5本ある!」となんとも嬉しそう。そして楽しんでいる様子。「なんでそんな楽観的なのよ」とポジティブな性格をうらやましく思う反面、イラっとする私…。
例えば手の指はこんな風に写ります(中央部分)。
結局、見た目で胎児にとくに異常はないだろうとの診断でした。
そしてNT値(胎児の首の後ろのむくみのこと)を計測することによってダウン症などの染色体異常の可能性がわかるのですが、そちらもとくに問題はなさそうだという見立て。
ただしこれは確定ではないため、「年齢別でダウン症児を出産する確率の値」と照らし合わせて、もっと踏み込んだ検査(羊水検査等)をするかどうかを判断します。
(公益財団法人1more Baby応援団のサイトより)
・ダウン症の確定診断に使われる羊水検査を行うと、数%流産する可能性がある。
このことを踏まえ、医師は私に「1/100をどうとらえるかだけれども、個人的には流産の可能性がある羊水検査まで行う必要はないのではないか」と提言してくれたことで、「このまま妊娠生活を送っていこう」と決めました。
私はせっかちで心配性な性格なため、安心も心配も早くに知っておきたいと思い、この検査を受けました。
現在は新型出生前診断があります。
ただしこちらも初期胎児超音波検査と同じく、非確定的検査です。確定をするには、羊水検査などが必要になります。
ちなみに、「出生前診断」というのは、私が受けた初期胎児超音波検査、新型出生前診断、そして有名な羊水検査や絨毛検査など種類はいろいろ。
新型出生前診断が注目を浴びていますが、初期胎児超音波検査も私の経験からいうと、受けてよかったと思っています。
この初期胎児超音波検査は東大病院はたしか35歳以上など誰でも受けられる検査ではありませんでしたが、けっこうこの検査をご存知でない方がいらっしゃるので、念のため情報として私の経験を書きました。
で、もしこの検査を受けられる場合には、なるべく早めに予約をされたほうがよいと思います。
なぜなら、受けられる期間が「妊娠11週~13週」と短いのです!
うっかりすると、妊娠11週~13週を逃してしまうことも考えられます。
そして、たしか東大病院は週に数回しかこの検査をしていないので(胎児超音波の専門医が少ないということもあるらしい)、好きな日に予約が取れるというわけではないのです。
よって、検査を希望される際は、早めに!がおすすめ。
また、検査料は初診料3,000円+検査費用7,000円程度で、合計1万円ちょっとでした。
参考になれば幸いです。
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