妊活中、妊娠中はレバーを食べちゃダメって本当?

「鉄分の多い食品はなんですか?」と聞けば、「レバー!」と答える人が多いでしょう。
ご存知の通り、レバーは鉄分を多く含む食べ物ですし、そのほかの栄養成分も豊富に含む優秀食材。
でも、妊活中から妊娠3か月まではちょっと注意が必要。頻繁に食べることはおすすめしません。

レバーを食べると赤ちゃんが奇形に!?

レバーは鉄だけでなく妊活でとりたい栄養を豊富に含みますが、同時にビタミンAも非常に多く含みます。
ビタミンAは子宮の健康を助けるなどの生殖機能の維持や、視覚や皮膚や粘膜を正常に保つ作用などがあり、大切な栄養素ではあります。
でもその反面、妊娠3か月以内または妊娠を希望する女性は、胎児の催奇形性を起こす可能性があるため、過剰摂取をしないよう注意喚起がされています。

ビタミンAを多く含む食品

ビタミンAを多く含む食材は、鶏、豚、牛レバーのほか、うなぎやほたるいか、ぎんだらなどがあります。
中でも鶏と豚のレバーのビタミンA量は別格。下の表を見ると、鶏と豚のレバーは他の食品と比べても桁が一桁多いのがおわかりいただけると思います。

たとえば、レバーの焼き鳥は、1串に5-6個ささっていますが、これをなんと2個食べただけで一日の上限を超えるビタミンA量を含みます。
レバーは頻繁に食べるのは控え、量にもよりますが、目安としては月1回程度が安心でしょう。

<ビタミンAを多く含む食材/100g> ※上限量は1日2,700μg

鶏レバー 14,000μg
豚レバー 13,000μg
牛レバー 1,100μg
ほたるいか 1,900μg
うなぎの蒲焼 1,500μg
ぎんだら 1,500μg

葉酸サプリメントの選び方

厚生労働省は2000年に、妊娠の可能性がある年齢の女性に対する葉酸摂取に関する通知を出しました。
葉酸は神経管閉鎖障害という胎児の障害のリスクを低減するということで、妊活中そして妊娠3カ月までは「食事だけでなくサプリメントからも葉酸をとりましょう」としています。

よって葉酸のサプリメントを飲んでいる方が多いと思いますが、あなたが飲んでいるサプリメントにはビタミンAは入っていませんか?
私が調べる限り、メジャーな葉酸サプリメントには入っていないようですが、もしビタミンAの記載があったら注意です。
量にもよりますが、食事からのビタミンAとサプリメントからのビタミンAを合わせて一日2,700μgを超えないようにする必要があります。
食事からのビタミンA量は計算することはできないと思いますので、安心のため、記載があれば、そのサプリメントは飲まないほうがよいでしょう。

妊活用、妊婦さん用のしっかりとしたサプリメントでは、ビタミンAの代わりにベータカロテンを入れているはずです。
ベータカロテンは野菜に多く含まれ、体の中でビタミンAに変換されるものです。
ただし、体内でビタミンAが不足しているときに必要な量だけビタミンAに変わるので、ベータカロテンはとりすぎの心配はありません。

まとめ

胎児の奇形リスクの心配があるため、妊活中や妊娠中(妊娠3か月まで)にせっせと週に何回もレバーを食べるというのは心配がともないます。
安心をみて、食べる場合は、月一回程度がよいでしょう。
また、「ネットで見たんですけど、ぎんだらとかウナギもだめなんですよね」と質問をされたことがあります。
ぎんだらやウナギ、ほたるいかもビタミンAを多く含みますが、レバーに比べると格段に少ない量になるため、毎日のように食べなければ大丈夫です。

お母さんになるあなたへ(食品安全委員会)
葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(e-ヘルスネット)
神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の促進について(厚生労働省)