葉酸サプリメントは必要?いつからいつまで飲めばいいの?

妊活中の方や妊婦さんは「とりあえず葉酸サプリメントを飲んでおこう」と、とりあえず感覚で飲まれていることが多いように感じます。

葉酸は、食べ物では緑黄色野菜や果物などに多く含まれるものです。
そもそもなぜ、葉酸に限ってサプリがすすめられているのでしょうか?
また、「いつからいつまで飲めばいいの?」というのは非常に多い質問です。

妊娠と葉酸は切っても切れない関係がありますので、しっかりと知っておきましょう。

妊活から妊娠中に葉酸サプリメントが必要な理由

葉酸サプリメントをとる大きな目的は、胎児の障害の発症リスクを減らすためです。
どういう障害かというと、神経管閉鎖障害といって、胎児の脳が作られずに流産や死産になってしまう症状(無脳症)や、脊髄が正常に機能せず、さまざまな神経障害をかかえて生まれてくる症状(二分脊椎症)などがあります。

この障害リスクを減らすために、厚生労働省は「妊娠1か月前以上から妊娠3か月まで、食事からの葉酸摂取に加え、栄養補助食品(サプリメントなど)から一日400マイクログラムの葉酸をとれば、神経管閉鎖障害の発症リスクの低減が期待できる」としています。

食事に気をつければ葉酸サプリはいらないんじゃないの?

サプリメントに否定的な方もいらっしゃいます。だから、「別に食事で葉酸をとるようにすれば、いらないでしょ」と言われる方もいます。
私は「一番は食事が大切、サプリメントは食事のサポート的存在で、サプリに頼りすぎるのはNG」としていますので、全面的にサプリに賛成しているわけではありません。

でも葉酸サプリに関しては「とったほうがいい」と伝えます。
その理由はおもに3つ。

食品に含まれる葉酸は…
1.調理で失われやすい
葉酸は加熱に弱いビタミンです。加熱で50%ほどが失われてしまったり、水に溶け出やすい性質があります。
よって、料理中に葉酸の量が減りやすいのです。

2.吸収率がよくない
食品からの葉酸の利用率は、50%ほど。
一方、サプリメントでとった場合の利用効率は85%ほどと、かなりの差があります。

3.葉酸不足になりやすい体質の人がいる
遺伝的に葉酸を利用しにくい体質というのがあり、日本人の15%が当てはまるとされています。
そのため、サプリの力も借りないと、葉酸不足におちいってしまう方もいるのです。

つまり、葉酸は食べ物からは十分量をとりにくい栄養素といえるので、サプリメントもとったほうが安心だといえるでしょう。

葉酸サプリメントは、いつからいつまでとればいい?

厚生労働省は「妊娠1か月前以上から妊娠3か月まで」サプリメントなどから葉酸をとりましょうと推奨しています。

まず、なぜ妊娠前から必要なのかというと、神経管閉鎖障害は妊娠7週未満に発生するからです。
自然妊娠の場合、妊娠に気づくのは3か月くらい。つまり7週を超えてから気づくことが多いはず。
なので、妊娠に気づいてからだと遅い場合があることから、「妊娠前から」とされています。

また「いつまで?」に関しては、厚労省は3か月までとしていますのでこれが目安になりますが、私はできれば「産むまで」が望ましいと思っています。
葉酸という成分は、正常な細胞を作るのに欠かせない栄養素です。
胎児は激しく細胞分裂を繰り返し、大きく成長します。
よって、妊娠初期から妊娠後期まで、妊婦さんの葉酸摂取の量は妊娠していない時期の2倍に設定されています。
その量を食事でとれない場合が大いにあると思うため、私は産むまでをおすすめしています。

妊活中の方であれば、葉酸は受精率や着床率、妊娠率を高めたり流産のリスクを下げるといった報告が出ている栄養素にもなります。

また、葉酸サプリメントを飲むと子供は喘息になる可能性が高まるということが一時期言われていましたが、現在は明確な見解は出ていないものの「有意な関連は認められない」といった見方が優勢になっています。

葉酸のとりすぎに注意

葉酸は大切だからといって、とればとるほど良いというものではありません。
過剰摂取はビタミンの欠乏の診断がしにくくなるなどの影響がでてきます。
一日あたり1,000マイクログラムを超えてはいけないという上限が設けられていますので、飲まれているサプリメントの使用方法を必ず守ってください。

まとめ

葉酸は胎児の障害のリスクを下げるとされている大切な成分です。
ただ、食品からとろうとすると、妊活中や妊娠中の方にとっては、十分な量をとりにくい栄養素でもあります。
なので葉酸サプリメントはとっておいたほうがよいでしょう。
ただし、安易にサプリメントに頼るのはやめ、食事からの葉酸もきちんと意識してください。

また、厚労省は「妊娠1か月前以上から妊娠3か月まで」の葉酸サプリの摂取を推奨していますので、これが目安になります。
ただ、葉酸は正常な細胞を作るのに必須の成分で、
・妊活では妊娠率アップや流産リスクの低下などがいわれている
・妊娠中では妊娠3か月以降も葉酸の推奨されている量を日常の食事からとるのは難しい
という点から、私としては「妊活を考えた時点から産むまで」の摂取をおすすめしています。

葉酸を食事から手軽にとる方法は「春夏秋冬で、葉酸が多くとれる旬食材は?」「葉酸をとるならアボカドサラダがおすすめ」をご覧ください。

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枝豆

参考)

神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について
神経管閉鎖障害:葉酸摂取による予防
疾病リスク低減表示特定保健用食品の葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)に係る安全性評価の基本的考え方(食品安全委員会)
日本人の食事摂取基準(2015)