「赤ちゃんにはちみつを食べさせたらダメですよね。そうすると、妊娠したらはちみつを食べないほうがいいんですか?」
このようなご質問をいただきました。
はちみつやはちみつを含む食品で、「1歳未満の乳児には与えないで下さい」という表記を見たことはありませんか?
なぜこういう風に書かれているかというと、1歳未満の赤ちゃんはハチミツを食べることによってボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症にかかることがあるからです。
乳児ボツリヌス症にかかると、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合は適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱では死にません。よって、1歳未満の赤ちゃんにははちみつややはちみつ入りの飲み物、お菓子などの食品は与えないようにしなくてはいけません。
でも、大人であれば大丈夫。
これは妊娠中の妊婦さんであっても同様です。
ボツリヌス菌が体内に入っても、大人の腸内ではボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、影響はありません。
そして、お腹の中の胎児にもボツリヌス菌が行くことはありません。
なので妊娠中も安心してはちみつを召し上がってくださいね。
ただ、妊娠中は適切な体重管理が大切になります。多くとり過ぎると太りやすくなってしまうので、その点はご注意を。
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参考)・ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから(厚生労働省)
・ハチミツによる乳児のボツリヌス症(消費者庁)