パンやパスタを食べると、子どもの自閉症発症リスクが上がる!?

おうち時間が増えているので、ご家庭でパンやお菓子を作る人が急増しています。
かくいう我が家も同様。もっぱらホームベーカリー頼りですが、ランチにパンをよく焼くようになりました。でも…、スーパーに行っても強力粉や薄力粉、ホットケーキミックスは売り切れ。。。

そんな中で気になる報告がありました。

カナダやアメリカでは、小麦の収穫の効率を上げるために除草剤(農薬)のグリホサートが使われています。
これに、子どもの自閉症スペクトラム症のリスクを上げる可能性があることが千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二教授の実験で明らかになりました。

あくまでも動物実験による報告なので、人間に当てはまるかは不明です。

ただ、グリホサートを含む飲料水を妊娠マウスに生後21日まで与え、生まれた子のマウスを調べたところ、自閉症スペクトラム症のような行動異常を示す結果が出たとのことです。

そして子のマウスの糞を調べると、
腸内細菌のバランスが乱れていた。
・体内で炎症が起こっていることを示すタンパクや遺伝子が脳で優位に高かった。
などがわかりました。

ちなみに、国立成育医療研究センター研究所の報告でも、農薬や殺虫剤は自閉症の環境要因と考えられています。
たとえば、妊娠中に有機塩素系の農薬が散布された農場から500メートル以内に住んでいた母親から生まれた児は、農薬曝露がないと考えられる地域に住んでいる場合に比べ6.1倍自閉症スペクトラム障害を発症しやすいなどがあります。

最近では、パンやうどんなども国産小麦で作られているものや薄力粉や強力粉も国産ものが増えています。
日本では、小麦についてグリホサートの散布は認められていませんので、もし手に入れば国産ものをいただくようにすると安心かもしれませんね。

参考)

妊婦がパンやパスタを食べると子どもの自閉症発症リスクが上昇 千葉大教授の動物実験で証明
子どもの健康と環境に関するエビデンス (自閉症の環境要因)