甘酒ブームが続いていますね。このブームにより、「甘酒は体にいいんですよね。飲んだほうがいいですか?」という質問を受けるようになりました。
スーパーで陳列されている甘酒は、ほとんどが麹で作られた甘酒です。ですので、この麹タイプの甘酒についてお伝えします。
甘酒の栄養は?
甘酒には、効率よく体内のエネルギー源になるブドウ糖が多く、そのほかもアミノ酸やビタミンB群、ミネラルなどがバランスよく含まれています。
この成分構成が点滴の成分と似ていることから、甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれており、とくに夏バテ予防に飲むと良いとされています。
また腸の健康を助けるオリゴ糖なども含まれるため、便秘予防や改善に役立つともされています。
甘酒の糖質はコーラよりも多い!
このように、甘酒は一見、健康的な飲み物のように見えます。たしかに健康的な面は多々ありますが、私は妊活中や妊娠中に甘酒を積極的に飲む(ゴクゴク一度にたくさん飲む)というのはおすすめしていません。
なぜなら、ブドウ糖が多いということは、血糖値が急激に上がりやすくなるからです。血糖値が急に上がる状態が続くと、排卵が乱れたり、妊娠糖尿病の一因になったり、妊娠中の体重管理が困難になったりする可能性があります。
ちなみに、米麹甘酒とコーラを比べると、糖質は米麹甘酒が17.9g、コーラが11.4g(100g当たり)。
なんと、コーラよりも甘酒の方が糖質が多いのです。だから、一度にたくさんの量を飲む、ということはおすすめしていません。
なんと、コーラよりも甘酒の方が糖質が多いのです。だから、一度にたくさんの量を飲む、ということはおすすめしていません。
甘酒をとるなら「調味料」で!
ただ、甘酒にはブドウ糖やアミノ酸が多いので、旨味が豊富です。そして腸内環境をととのえるオリゴ糖が多く含まれるという特徴があります。
基本的には栄養のある飲み物ですので、これらの特徴を妊活で活かすのであれば、砂糖代わりの調味料として料理やお菓子づくりに使うことをおすすめしています。そうすれば、一回に甘酒を摂る量が少量になるので、血糖値への影響が少なくなるうえ、旨味成分のおかげで料理がおいしくなりますよ!
また、肉や魚に調味料として漬け込むと、麹の酵素によって肉や魚がやわらかジューシーに仕上がるというメリットも。
ちょっと前にも「甘酒、別に好きじゃないんですけど体にいいとテレビでやってたから毎日飲んでます」という方がいらっしゃいました。
たしかに体に良い成分をバランスよく含んではいます。でも、妊活中や妊娠中に甘酒をとるなら、”飲まずに調味料として使う”がおすすめですよ。
たしかに体に良い成分をバランスよく含んではいます。でも、妊活中や妊娠中に甘酒をとるなら、”飲まずに調味料として使う”がおすすめですよ。