【不妊治療ブログ】流産について

先日、大変残念なことに心拍確認ができず流産をされてしまった受講者の方からご連絡をいただきました。

その方は妊娠の陽性判定のご連絡をくださり、一緒に喜び合い、妊娠中の食事アドバイスなどもさせていただいていたので、胸が痛みます。
私も同じような時期に流産の経験があります。だから今の辛さや悲しみがどれほどかわかります。

私は流産したとき、どんな慰めや励ましも心に響きませんでした。
ただただ悲しくて、なかなか立ち直れずにいました。

結局、自分を癒してくれたのは時間の経過でした。
よく「時間が解決してくれる」といいますが、まさに時間が癒してくれました。

だからその受講者さんに慰めの言葉はかけられず、もどかしいですが、私は時間の経過が癒しになりましたという自分の経験しか伝えられず…。

ただ、本当に苦しかったなあ…と、今思い返しても胸がギュッとなります。
だからその方も辛くて仕方がないだろうということだけはわかります。なんとかがんばって早く立ち直って欲しい。

私の流産は、自然流産でした。
ある日突然腹痛と出血がおき、時間を追うごとに出血の量が大量に。
パニック状態だったので気づきませんでしたが、たぶんトイレに赤ちゃんが流れて行ってしまったのだろうと翌日医師に言われました。

手術は必要なく、普通に日常生活をおくってよいと言われたものの、私の場合はだるさが1か月続きました。
当時会社員で通勤していたのですが、あまりにだるくて一日オフィスで座っていることが辛く、ときどき会社を抜けて外でしゃがみこんだりするほどでした。

妊活していること(人工授精や体外受精)をほとんど人には言っていませんでしたが、さすがに体調が悪くて流産のことを社長には伝えました。
社長は私が子供を望んでいることに気づいていました。
そして、流産のことを伝えると涙をこぼしてくれました。本当にありがたかったです。

でも、とにかく一人で悶々としていました。
「なんで周りのみんなは簡単に妊娠して出産しているのに、私はできないんだろう」「ただ普通に子供が欲しいと思っているだけなのに、なんでこんな辛い目に合わないといけないんだろう」とずっと落ち込んでいました。

でも、今妊活のための講座を主宰し、色々な方のお話をきかせていただき、多くの方が流産を経験していることを知りました。

皆、私のように言わないだけなんだなと、今になってわかります。

たくさんの方が辛い経験をされています。
そして今、流産で辛い思いをされている方も決して少なくないはずです。

なにも励ましの言葉はかけられませんが、でも、時間はすごいなと実感しています。
絶対に時間は流れていきます。
だから時間に身をゆだねて、少しずつ少しずつ前向きな気持ちが訪れますように。

私の流産体験はこちらに記してあります。

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