妊活中の定番! ルイボスティーのメリット・デメリット

「妊活するなら、まずはルイボスティー」というくらい妊活中のお茶として有名なのがルイボスティーです。
でも、「なんとなく」で飲まれている方がけっこう多いのも事実。

そもそもルイボスティーって何?というご質問もいただきます。
一体どんなお茶で、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

ルイボスティーって何?

ルイボスティーが栽培されているのは、世界でただ一か所、南アフリカのセダルバーグ山脈です。
ミネラルが多い土壌で栽培されており、多くの疾患に効くといわれることもあり、「奇跡のお茶」ともいわれています。

妊活中や妊娠中はカフェインの過剰摂取は禁物なので、コーヒーを控えている方が多いですよね。
その点、ルイボスティーはカフェインゼロ
カフェインの心配がなく、ビタミンやミネラル、ポリフェノールもとれるのが人気の理由になっています。

<ルイボスティーの4大特徴
・カフェインゼロ
・ビタミン、ミネラル、ポリフェノールが含まれる
・コーヒーや緑茶に含まれ、鉄分の吸収を妨げるタンニンが少ない

・毛細血管の老化を防ぐ(毛細血管の壁をはがれにくくする)

 

この特徴の中でも私が注目したいのは、毛細血管の老化を防ぐ作用。毛細血管は人の血管の99%を占め、この毛細血管のおかげで細胞のすみずみに酸素や栄養が届けられます。なんと、全身の毛細血管をすべてつなぐと、地球2周半の長さに!

この毛細血管の老化は、体の冷えや免疫力、全身の老化にかかわってくるので、毛細血管を強くしてくれる作用は妊活や妊娠中にかかわらず、うれしい作用だと思います。

 

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ルイボスティーの注意点

ルイボスティーにはカフェインが含まれず、ビタミンやミネラルもお茶としては多少とれるので、普通に一日数杯程度愛飲するのは問題ないでしょう。

ルイボスティー

ただ、一日に2リットル飲んでいる、その日の水分をすべてルイボスティーにしている、といったように大量に摂取されている方がいらっしゃいます。
私はそれはおすすめしていません

なぜなら、「ハーブティーは絶対に安全」ということはないからです。
ルイボスティーもハーブティです。
一般的にハーブやハーブティは安全なイメージがもたれがちですが、決してそうではないことを覚えておいてください。

健康・栄養研究所の健康食品の安全性・有効性情報サイトでもこのような記載があります。
「ハーブは通常の食品として摂取する量であれば妊娠中に摂取しても害はないと考えられます。しかし、料理に使われるハーブであっても、大量に、あるいは濃縮された形態で摂取すると、母体や胎児に思わぬ被害を与える可能性は否定できません。ハーブ製品は安全性が未検証であったり、医薬品成分として規制されている素材もあります。ハーブの中には毒性成分や、子宮刺激作用のような妊娠中に適さない薬理作用をもつ成分を含むものもあります」

ルイボスティーに関しては「通常のお茶として摂取する場合は安全と思われるが、大量摂取ならびに妊娠中・授乳中の安全性に関してはデータが見当たらない」とありますので、妊活中でも過剰な摂取はせず、適量をとることをオススメします。

 

ポリフェノールが赤ちゃんに悪い!?

ポリフェノールは酸化を抑えるアンチエイジング物質として人体に良い働きをします。
ただし、妊娠中はポリフェノールの摂り過ぎが良くないことがわかってきました。

妊婦

近年では、妊娠中にポリフェノールを過剰にとりすぎると、胎児の異常(動脈管早期収縮)の原因となる可能性があるということが指摘されています。

ポリフェノールを多く含む食品は、ルイボスティーなどのハーブティーだけでなく、チョコレートやコーヒー、緑茶、ブルーベリーなどの果物等、いろいろな食品に含まれています。

つまり、ハーブティに限らず、どんなものも偏った摂取は望ましくないということです。
バランスよく、なるべくいろいろな食品から栄養を摂取してほしいと思います(これが難しいんですけどね…)。

とりあえず、ルイボスティーは一日数杯程度にしておくと安心だと思います。
そして妊娠されたら、念のため、一日おきとか数日おきなど、毎日飲まない(ルイボスティーに限らず)ということを心がけると良いと思います。

参考)

健康食品の安全性・有効性情報「ルイボス」
妊娠中のハーブ製品*1の自己判断による摂取に注意