体外受精などの不妊治療を受ける女性の約半数が、治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状があることが国立成育医療研究センターの調査で明らかになりました。
この調査は、体外受精など高度不妊治療を始める、または初期段階の女性およそ500人を対象に精神状態に関する国内初の調査です。
結果は、
・治療初期の段階にもかかわらず、軽度以上の抑うつ症状ありの割合が54%
・同時に、不安の高まりやQOLの低下が見られた
・年齢が20代の調査参加者で特にメンタルヘルスが悪い傾向が見られた
研究グループは、「不妊治療への保険適用が検討されているが、不妊治療を受ける女性のメンタルヘルスへの支援が必要なことが分かった」とコメントしています。
まさにそうだと思います。
不妊治療は心身の負担、金銭面の3重苦でした。
実際自分が抑うつ症状があったのかはわかりませんが、確実に不安やQOLの低下はありました。
夜はよくお風呂で泣いていたなあ。
同僚が妊娠すると嫉妬にかられたり気軽に話せなくなってしまったこともありました。
友人が親切で「もう少し気楽に取り組んでみたら?」「少し休んで旅行でも行ってみたら?」などと言ってくれて、頭ではやさしさだとわかっているのにイライラしてしまったり、主人の気遣いも勘にさわって携帯を投げつけたこともありました。
私は「おだやかですね」と言われます。妊活当時もそう言われていましたが、心の中は荒れ狂ってぐちゃぐちゃでした(笑)
「不妊治療を受ける女性のメンタルヘルスへの支援」、本当に必要なことだと思います。
参考)
体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり(国立成育医療研究センター)