妊活中はお酒を控えている方が多いと思います。
でもそういう方たちから話を聞くと「ただなんとなく」「飲酒はいけないイメージがある」という答えをされる方も。
妊活中にお酒は本当に飲んではいけないのでしょうか?
ちなみに私は妊活中、会社員で帰宅は20時頃。
それから夕飯を作るときには、「疲れてるのに、夕飯づくりなんてやってらんないわ!」と(栄養士なのに)、帰宅したらまず缶ビールを開け、飲みながら料理をするということをしていました…。
そんな私のことはさておき、真面目に妊活とアルコールについて説明します。
アルコールが妊活に与える影響
前提として、お酒の飲みすぎは生殖機能に悪影響をもたらします。
過度なアルコールは女性ホルモンに影響し、月経サイクルを狂わせ、排卵を乱す原因に。
また流産のリスクを高めるともされています。
ですので、過度な飲酒は厳禁になります。
妊活中のアルコール摂取の目安
アメリカ生殖医学会(ASRM)は「妊活中のアルコール摂取は、1日20gまで」という指針をだしています。
つまり、いわゆる「適量」であれば許容範囲といえるでしょう(ただし、休肝日は週に2日はもうけましょう)。
妊活とアルコール摂取についてはいくつか研究報告がありますが、たとえばストックホルムで7393名の女性を対象にした調査では、1日40g以上のアルコールをとると、1日20g以下の方と比べて妊娠率は0.64倍になるという報告があります。
飲酒の適量は?
では、このアルコール20gというのは、どのくらいの量なのでしょうか?
目安はこちらです。
ビール | 500ml(1缶) |
缶酎ハイ(7%) | 350ml(1缶) |
ワイン | グラス2杯弱(200ml) |
日本酒 | 180m(1合) |
焼酎(25度) | グラス1/2杯(100ml) |
ウイスキー | ダブル1杯(60ml) |
だいたい、一日1杯くらいというイメージでしょうか。
まとめ
アルコールは一日1杯程度であれば妊活に問題がないといえるでしょう(ただし、休肝日は週に2日つくる)。
ただ、一般的に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いので、男性よりも臓器障害を起こしやすいとされています。
そのため、お酒に弱い方は、飲むのであれば適量よりも控えめにしたほうが安心です。
また、妊娠中のアルコールは禁止になります。
流産や死産のリスクがあったり、胎児性アルコール症候群といって生まれてくる子にさまざまな知能障害があらわれることがあります。
妊活中は「適量」を守り、妊娠をしたら「飲まない」にしましょう。