秋から冬に旬のカキ(牡蠣)。もしお嫌いでなければ、これはぜひとも妊活されているご夫婦には食べてもらいたい食品です。
なぜなら、亜鉛の量がすべての食べ物の中でもダントツに多く含まれているから。
亜鉛という栄養素は、男性の精子を形成したり、卵子(卵胞)を育てるサポートをしてくれたりする生殖ミネラル成分として有名なのですが、とくに男性力アップには役立つとされています。
たとえば、獨協医科大学埼玉医療センターの調査では、男性不妊の患者は、亜鉛不足の傾向があるとしています。
また、亜鉛が不足気味だったグループは、正常群に比べて、精液量と精液の亜鉛濃度、精子の運動率が有意に低いという結果も出ています。
もし妊活に気乗りがしない旦那様をもつ奥様は、家ごはんのとき、何くわぬ顔で頻繁にカキメニューを出してしまうというのもひとつの方法になりますよ。
そして、もしカキを召し上がるときは、このポイントを覚えておきましょう!
定番のカキフライの場合、、、、
レモン汁をかけるのが一般的ですよね。
これ、実はとっても大切なこと。
カキにレモンをかけると、亜鉛の吸収率がアップするんです。
亜鉛は、ビタミンCや酸味のあるものと一緒にとると吸収率が高まる性質があるため、カキフライにレモンというのは理にかなったことなんですよ。
レモンは、市販のレモン汁でもOK。
またレモンがなければ、ビタミンCの多いキャベツを付け合わせにしたり、酸味のあるトマトを付け合わせにするということでもOKです。
カキフライに限らず、牡蛎をいただく献立のときは、このことを頭に入れておいて、効率よく亜鉛をとってくださいね。
参考)日本アンドロロジー学会第38回学術大会「男性不妊症患者における亜鉛についての報告」(獨協医科大学埼玉医療センター男性不妊外来・岩端威之医師ら)